eワラントとはゴールドマン・サックスが発行するカバード・ワラントという種類の金融商品(有価証券)です。ここではeワラントとはどんな投資商品なのか、5つの特長を挙げながら説明します。1. レバレッジ投資なのに追証不要。eワラントを用いれば、国内外の
ipo株式や
株価指数、為替相場、商品(コモディティ)相場、
個人向け国債等を対象に、一般にレバレッジを効かせて投資することができます。また、値動きは一般に株式の3〜10倍、為替レートの10〜60倍程度で、対象原資産(株式や株価指数等、投資の対象となるもの)に直接投資するより一般に資金効率の高い投資を行うことができます。 もちろん値動きが大きければ価格が大きく下落する可能性もありますが、eワラント投資における損失は投資元本に限定されています。eワラントには1300〜1800程度の銘柄があり、対象原資産や条件がそれぞれ異なります。まずは比較的価格変動リスクの低いものから投資を始め、値動きやルールをつかむという方法もあります。「入門銘柄セレクション」では、 そういったニーズを想定し、価格変動リスクが低くなるように設計された銘柄を紹介しています。2.国内株式から、BRICs株式、原油・金相場、為替相場まで手軽に投資できる。国内外の個別株式や株価指数、バスケット、7種類の外国為替相場、さらには商品(コモディティ)相場(WTI原油、金、銅、アルミニウム、コーン)まで。eワラントの投資対象は極めて多岐におよんでおり、日本国内からは投資しにくい対象が含まれているのも特長の1つです。ゴールドマン・サックスが提唱した概念である「BRICs」諸国(ブラジル・ロシア・インド・中国)の個別株式(預託証券を含む)や
株価指数を対象とするeワラントもあります。3. 上げ相場にも下げ相場にも使える。eワラントには、コール型とプット型の2つのタイプがあります。他の条件が一定であることを前提とした場合、一般に、参照原資産価格が上昇するとコール型のeワラントの価格も上昇し、参照原資産価格が下落するとプット型のeワラントの価格が上昇します。4. 数万円程度の少額から投資可能。投資の対象を問わず、eワラントは少額からの投資が可能です。例えば単元株が高額でなかなか手が出にくい日本株や、WTI原油・ロンドン金などを対象に、数万円程度から投資できます。5. 取引時間は9:00から23:50まで。eワラントは平日9:00〜23:50オンラインでリアルタイム取引が行われています。eワラントを取引するには、取扱金融商品取引業者(証券会社等)に口座を開く必要があります(ゴールドマン・サックス証券では直接取引はできません)。なお、eワラントの各銘柄には「満期」があり、通常、満期日前日まで取引できます。満期日が到来したeワラントは自動的に現金で決済(償還)され、以後の取引はできなくなります。eワラントはその大きな値動きから、莫大なリターンを期待することができます。例えば、トヨタ自動車で値動きを見てみます。5,000円で購入した株が、5,150円で売ることができたとします。株価の上昇率は +3%。100単元なので50万円も投資して得たお金はわずか 15,000円。 一方、トヨタ自動車eワラントはどうでしょうか。株価 5,000円のとき、ワラントは15円。そして、 株価 5,150円のときには17.7円にまでなっていました。eワラントの上昇率は +18%。同じように50万円投資したとすると、59万円になりました。この通り、現物の6倍もの値動きになっていることが分かります。今回のは、あくまで例ですがeワラントでは、ある程度値動きの倍率を選択することができます。株では、信用取引をしていると損失は全て借金となります。「(信用)買いは家まで売りは命まで」というように怖い部分がありますが、eワラントではそのようなことはありません。追証はなく損失は全て元本に限定されます。どんなに負けても 0円になるだけです。また、株式投資とeワラント投資を組み合わせて、より安定性の高いポートフォリオを作成することもできます。株では、通常は「買い」のみ、つまり上昇局面でしか利益を得ることはできません。「売り」ポジションを持つために信用取引をしようものならそのリスクを背負わなければなりません。しかし、eワラントでは、上昇局面では「コール型eワラント」、下落局面では「プット型eワラント」を買うことで両方の局面で利益を上げることができます。また、単純に市場価格の「上昇」か「下落」だけでなく、どちらか一方に大きく動くことが予想できる場合、「コール」と「プット」の両方を買うことで利益を得ることができます。例えば、「コール」が0円になっても「プット」が3倍になることもeワラントの世界ではよくあることです。株はご存じの通りです。50万円はないとキツイですよね。しかしeワラントは、単価がわずか1円~30円程度です。購入は 1000ワラント単位なのでつまり 1,000円~30,000円から投資ができます。eワラントで購入できる銘柄は様々です。国内株式、海外株式、為替、指数、原油、金、銅、大豆などなど国内株式は、東証中心で約60銘柄、海外は、Apple,Google,Microsoftなどなど特に、原油、金、銅、大豆などは、実際に投資しようとすると海外の口座開設や、高額な手数料をとられたりと非常に困難ですが、eワラントではとても簡単に投資することができます。証券会社により異なりますが最大 9:00 ~ 23:50。昼の寄りつき前 30分程度は売買停止されたり、中国株eワラント、インド株eワラントは、時間制限がありますがおおむねこの通りです。この長い取引時間は、例えば、米国の地合を見て日経平均eワラントを買うことができたりと、様々な戦略に応用することができます。eワラント(カバードワラント)は、まだまだマイナーな存在であるため、対応している証券会社は少ない感じです。口座自体には特別な部分はありません。株取引用の口座開設窓口から申し込んでください。松井証券とイー・トレードがダントツです。一回の約定金額が56,000円以下なら、松井証券。一回の約定金額が56,000円以上ならイー・トレードが一番オトクです。(今のところ、1日の約定代金の合計という手数料体系がある証券会社はありません。)しかし、単純に手数料で決められない部分も多く、それぞれの証券会社は一長一短の機能を持っているので、複数の証券会社の口座を開設しておくことをお勧めします。eワラント(カバードワラント)ではその大きな値動きに翻弄され、リスク管理が行き届かずいつの間にか大きな損失になっていることがよくあります。こうならないためにも、リスクマネジメントには、現物以上に注意が必要です。ここでは
資産運用の安全志向な手法を紹介していますが、各自自己責任で徹底してください。原資産価格で、「買い目標」、「売り目標」、「損切りライン」を設定して下さい。まず、買い目標は少し低めに設定しましょう。eワラントには、「スプレッド」があるため、買った直後は負けからはじまります。無理して買うと「スプレッド」の克服すら時間がかかってしまうことになり、やはり良い状況とは言えません。eワラントは、マーケットメイク方式であるため、ザラ場に並ぶ必要もなく、チャートにも表示されないほど一瞬でも値が刺さればすぐに約定してくれます。そのため、意外と安い値段でも、簡単に約定してくれることが多いです。これはeワラントならではの長所なので必ず活かしましょう。無理をしないでより勝ちやすい勝負だけ挑むことが大切です。もし低く設定しすぎて買えなかった場合、その銘柄はあきらめて次の銘柄を探しましょう。eワラントを購入したあと、ある程度の含み益 (10%~30%) が出たらすぐに何割か「利益確定」して下さい。eワラントでは値動きが激しいため「含み益」があってもすぐに消えてしまう場合が多いです。この「利益確定」はこうした利益を逃さないために行います。できるのであれば再度「押し目」を拾いつつも、売り目標に近づくに連れ順次「利益確定」を重ねていきましょう。この「売り目標」が現実的な値段だとしてもそこまで動く保証はありません。売り目標にきたときには、全て利益確定しているか、捨て銭として20%程度残すくらいがちょうどよいです。通常、カバードワラントには、配当が存在しません。少なくとも、eワラントにおいては配当がありません。つまり、eワラントには、対象原資産に対し支払われる配当金を受け取る資格がないということです。言い換えるならば、世界中の多くのカバードワラントというのは、キャピタルゲインを狙った純粋な投資ということになります。ここで1つ、注意しなくてはならないことがあります。たしかに、カバードワラントに配当はありませんが、対象原資産から発生した配当が、カバードワラントやeワラントの価格に影響を与えるということを頭に入れておくと良いでしょう。一般的に、対象原資産の配当利回りが高くなるのではないかと予想されれば、eワラントのコールは下落しますし、反対にeワラントのプットは上昇します。カバードワラントの価格は、権利公使価格、原資産価格、残存期間、原資産の配当利回り、金利、予想変動率によって決まります。これらの要因が、理論的価格決定モデルに入力されます。代表的なモデルのひとつとしては、ブラック・ショールズ方程式です。eワラントなどの価格は、複雑な価格決定モデルに左右され、熟練したトレーダーでも値動きに驚くことがあるそうです。そのため、市場の値動きがeワラントの理論価格にどのような影響を与えると予測出来るかを理解する必要があります。 例えば、ゴールドマンサックスのHPでシミュレーターを利用することが出来ますので、こちらでおおまかなオプション価格を計算できます。 またこうした価格決定モデルは、理論価格が計算出来るだけでなく、相場の方向性についての予想なども助けてくれます。